iDeCo(イデコ)の振り返り連載、第8回目(最終回)です。
今回は資産運用(お金の増減)に焦点を当て、最初から通して振り返ります。
私は運用管理機関の変更(SBI証券から楽天証券へ)を行ったため、ドタバタしてやることが多く見えたかもしれませんが、資産運用に限って言えば「掛金の配分指定」以降は何もしていません。
一言で言うと「ずーっとほったらかし」です。
詳しく見ていきましょう。
資産運用の詳細
掛金納付金額
私の毎月の掛金納付金額は23,000円です。
毎月指定した銀行口座から自動的に引き落とされています。
金額の変更も可能(年1回限り)ですが、iDeCo加入から現在まで私は一度も変更していません。
SBI証券での資産運用
2018年
下の表は掛金の納付(拠出)状況をまとめたものです。
初回手数料3,047円と毎月の手数料167円を差し引いた金額(表の一番右の項目)を使って、商品を購入することになります。
※① | ※② | 掛金 | 手数料 | 掛金 – 手数料 | |
7月、8月分 | 9月 | 10月 | 46,000円 | 3,047円 | 42,953円 |
9月分 | 10月 | 11月 | 23,000円 | 167円 | 22,833円 |
10月分 | 11月 | 12月 | 23,000円 | 167円 | 22,833円 |
合計 | 92,000円 | 3,381円 | 88,619円 |
※①:銀行口座から引き落としされる月
※②:資産として反映され、商品が購入される月
購入する商品(掛金の配分指定)
・「三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)」(掛金の100%の割合)
2019年
運用管理機関の変更(SBI証券から楽天証券へ)に伴う商品の売却
・「三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)」を全て売却
売却時の資産状況は以下の画像の通りです。
画像の数字について解説します。
- 拠出金累計:92,000円 —– これはそのまんまですね。
- 損益:-2,572円 —– 手数料も損益に含まれています(これは正直わかりづらいので、分けて表示してほしいと思っています)
手数料が3,381円かかっているのに損失が2,572円ということは、809円の運用益が出たという結果になります。 - 資産残高:89,428円 —– 拠出金累計 + 損益です。
そしてこの資産残高:89,428円から運用管理機関変更の手数料:4,320円を引いて、85,108円。
この85,108円が楽天証券へ移管されることになります。
楽天証券での資産運用
2019年
(↑↑この年ですが、下の表の※②の月を基準とさせてください)
掛金の納付(拠出)状況をまとめます。
※① | ※② | 掛金 | 手数料 | 掛金 – 手数料 | |
移管資産 | 85,108円 | 支払済 | 85,108円 | ||
11月分 | 12月 | 1月 | 23,000円 | 省略 | 省略 |
12月分 | 1月 | 2月 | 23,000円 | ||
1月分 | 2月 | 3月 | 23,000円 | ||
(中略) | |||||
9月分 | 10月 | 11月 | 23,000円 | ||
10月分 | 11月 | 12月 | 23,000円 | ||
合計 | 361,108円 | 1,948円 | 359,160円 |
※①:銀行口座から引き落としされる月
※②:資産として反映され、商品が購入される月
この年は月によって103円、167円、171円など違いがあってわかりづらくなるためです。
違いがある理由ですが、運用管理機関の変更の影響や、2019年10月から消費増税の影響などがあります。
数十円単位の話ですし、年間を通しての合計手数料が1,948円だったという情報でご容赦ください。
購入する商品(移管資産、および掛金の配分指定)
・「三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド」(掛金の35%の割合)
・「楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全米株式))」(掛金の35%の割合)
・「楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド(全世界株式))」(掛金の30%の割合)
これ以来、設定は何も変えていません。ずーっとほったらかしです。
毎月、銀行口座から23,000円が自動的に引き落とされ、指定した商品が自動的に購入される。
淡々とそれが繰り返されるわけです。
ほったらかした結果、2019年の損益は以下の通りです。
(画像は「確定拠出年金お取引状況のお知らせ」という書類で、1年間の取引結果をまとめたものです)
今のところ資産が44,543円(右上の評価損益)増えているという結果です。
「今のところ」というのは重要で、今後減る可能性もあります。
これに加えて節税効果があります(節税効果については【第7回】iDeCoの節税効果(所得税と住民税の節税編)の記事をご覧ください)
節税できた金額については「今のところ」ではなく、確定です。
2020年
2020年は2019年の設定と全く同じです。
詳細は省略して最終結果だけ掲載します。
掛金の納付(拠出)状況をまとめます。
掛金 | 手数料 | 掛金 – 手数料 | |
移管資産と 2019年分 |
361,108円 | 1,948円 | 359,160円 |
2020年分 | 276,000円 | 2,052円 | 273,948円 |
合計 | 637,108円 | 4,000円 | 633,108円 |
今のところ資産が128,799円(右上の評価損益)増えているという結果です。
そして現在へ
そして、本連載の最初の記事(【連載】iDeCo(イデコ)を始めて2年半くらい経過したので、振り返ってみる)の冒頭(下の画像)にたどり着いたわけです。
2021年
2021年3月19日現在の運用状況です(楽天証券)
今のところ資産が227,032円増えている。
ということで、これで現在に追いつきました!
運用中にやっていたこと、やらなかったこと
やっていたこと
資産の確認は定期的にやっていました。具体的には、
・iDeCo専用WEBサイトにアクセスして資産の状況を確認(眺める程度です)
・楽天証券の場合(他の金融機関でも同じかもしれませんが)、年に一度「確定拠出年金お取引状況のお知らせ」(「ねんきん定期便」のようなもの)が届くので、それを読む
・毎月家計簿をつけているので、銀行口座から掛金の23,000円が引き落とされていることを確認
やらなかったこと
運用中に以下のようなこともできたのですが、私はやりませんでした。
・掛金の金額変更
・配分変更(毎月の掛金で購入する商品や割合を変更する)
・スイッチング(既に購入済の商品を売って、別の商品を買う)
まとめ
ついに最終回です、ここまでご覧頂きありがとうございました!
私とiDeCoの2年半くらいを振り返るということで、iDeCoの全体像をもれなく紹介するというものではなく、偏った内容にはなっていると思います。
ただ、その分具体的な事例をご紹介できたと思いますので、参考にして頂ければ幸いです。
連載の内容についてご意見やご質問がございましたら、コメント欄やお問い合わせフォームより連絡をお願い致します。
ありがとうございました!
(おしまい)