iDeCo(イデコ)の振り返り連載、第7回目です。
今回はiDeCo最大のメリットとも言える節税効果についてです。
iDeCoと節税について
iDeCoをやっていると節税ができます。
節税といってもいくつか種類があるのですが、今回は所得税と住民税が軽減されるという効果について見ていきます。
所得税と住民税を軽減するためには年末調整 or 確定申告で申請をする必要があります。
掛金の納付方法として給与天引きを選択した人は、会社が対応するので特に手続きは必要ないようです(ただ、会社から何か聞かれたりするかもしれませんね)
ミツルの場合は銀行口座から引き落としを選択していますので、その前提で話を進めます。
年末調整 or 確定申告で申請
小規模企業共済等掛金払込証明書
iDeCoをやっていると毎年10月下旬ごろ、「小規模企業共済等掛金払込証明書」という書類が送られてきます。
この書類が年末調整 or 確定申告で必要になります。
原本を提出することになるので、捨てないように注意して下さい。
2018年10月26日
私の場合は10月26日に届きました。
2018年に支払う「掛金の合計金額」は115,000円ですよ(画像の赤枠部分)、という書類です。
115,000円の内訳は以下の通りです。
(補足説明:私がiDeCoに加入したのが7月。毎月の掛金は翌月に銀行口座から引落)
・7月、8月分の掛金:46,000円 → 9月に引落(初回に限り2ヶ月分まとめて引落)
・9月分の掛金:23,000円 → 10月に引落
・10月分の掛金:23,000円 → 11月に引落
・11月分の掛金:23,000円 → 12月に引落
以上の合計です(銀行口座からの「引落日」を基準として、その年に支払った掛金の合計)
年末調整で申請
会社員の場合、年末調整で申請をします。
年末調整で提出する「給与所得者の保険料控除申告書」という書類があります。
その書類の右下(赤枠)の部分
ここに掛金の合計金額(ここでは115,000円)を書きます。
そして、小規模企業共済等掛金払込証明書の原本と共に提出します。
確定申告で申請
自営業者などの(年末調整しない)場合、確定申告のときに申請をします。
年末調整をした人でも、確定申告をする場合は改めて申請をします。
例えば、投資で損失を出した場合などは確定申告をすることがオススメです!
その理由は『投資で損失が出た!?確定申告で節税だ!』を読んでくださいね(宣伝です笑)
ちなみに、小規模企業共済等掛金払込証明書は年末調整のときに提出を済ませていれば、確定申告時に再度提出する必要はありません。
<ミツルの場合>
参考までにミツルの場合はどう申請したのか、簡単にですがご紹介します。
私はe-Tax(イータックス)という無料のWebサービスを利用して確定申告を進めました。
進めていくと給与所得を入力するところが出てきます。
さらに進めていくと社会保険料等の金額を入力する項目が出てきます。
ここに掛金の合計金額(ここでは115,000円)を書きます。
掛金の合計金額は「源泉徴収票」にも書かれています(参考画像は記事の後半に掲載します)ので、それを見ながら入力するといいでしょう。
私の場合、iDeCoに関して入力する項目はこれだけでした。
で、結局いくら節税できたの?
では一番肝心な、結局いくら節税できたのか?についての説明です。
(2021年3月29日現在の視点でお話しします)
これは計算して出す必要があります、計算式は以下の通り。
- 所得税の節税金額:iDeCoの掛金の合計金額 × 所得税の税率(所得により変化)
- 住民税の節税金額:iDeCoの掛金の合計金額 × 住民税の税率(一律10%)
シンプルですが、所得税の税率は人によって全く異なります(累進課税で5%〜45%)。
節税金額も全然違ってきますので、そこは注意が必要です。
ミツルの場合は所得税の税率は5%でした。
その前提で、いくら節税できたかを計算します。
(細かく言うと復興特別所得税の計算も必要なのですが、ここでは省略させてください)
2018年分
iDeCoの掛金の合計金額:115,000円
所得税の節税金額:115,000円 × 5% = 5,750円
住民税の節税金額:115,000円 × 10% = 11,500円
2019年分
iDeCoの掛金の合計金額:276,000円(毎月23,000円 × 12ヶ月)
所得税の節税金額:276,000円 × 5% = 13,800円
住民税の節税金額:276,000円 × 10% = 27,600円
2020年分
iDeCoの掛金の合計金額:276,000円
所得税の節税金額:276,000円 × 5% = 13,800円
住民税の節税金額:276,000円 × 10% = 27,600円
2018年〜2020年分をまとめると
結果、iDeCoを始めてから節税できた所得税・住民税の金額の総計は…
100,050円(ほぼ10万円)!
でした!
掛金の額や給与所得などにより節税金額は大きく異なります。
そのため、この結果を持って節税効果が大きい小さいとは一概には言えませんが、参考になれば幸いです。
【補足】書類に書かれた「掛金の合計金額」を確認しよう
源泉徴収票
源泉徴収票
に書かれた「掛金の合計金額」は下の画像赤枠
市民税・県民税 特別徴収税額の決定・変更通知書
市民税・県民税 特別徴収税額の決定・変更通知書
に書かれた「掛金の合計金額」は下の画像赤枠
書類を見て、バッチリ節税できていることを確かめましょう。
まとめ
iDeCoの節税効果を得るための手続き(年末調整、確定申告)と実際に節税できた金額をご説明しました。
(続きます!)